リマスター版のあとがき

はい。
まあ、タイトルの通り、リマスター版のあとがきです。
ネタに走るか走らないか書く直前まで悩みましたが、ここはやはり真面目に書きましょう。
なぜリマスター版をやろうと思ったのか。いくつか理由はあるのですが、つらつらと書いていきたいと思います。

まず、僕自身、この作品の出来に納得がいっていなかったということが挙げられます。
文章力も、ストーリーも。初めて書いた現行なので仕方ない面もありますが、実に拙い。読み返すのが苦行でした。
面白いとか好きとか言ってくれるのは嬉しいのですが、これが代表作だと胸を張っておすすめできるものではない。
それが、この作品に対する僕の評価でした。

じゃあリメイクすればいい、ということで、リメイク版のプロットを作ったのですが、まるで別物になってしまいました。
いまの僕にとってはこちらの方が絶対面白いと思えるのですが、読者はそうとは限らない。
でも、手直しはしたい。少なくとも、人に胸を張って代表作だと言えるくらいには。
そこで思いついたのが文章やAAだけ改稿し、ストーリーはそのまま、という形でした。
リマスター、という表記は大ファンであるロックバンド、Base Ball Bearの6thアルバム「C2」に初回限定盤に付属している1stアルバム「C(2015 Remastered)」からパクリました。

だけど、文章とAAの改稿だけでは付加価値としては弱すぎる。
過去作をまた読んでみたい、という気持ちにさせるためには、もっと人の目を引くような要素が必要だと考えました。
そのとき、思い出したことがふたつあります。ひとつは、当時よくもらっていた「残像はいい意味でラノベっぽい」という感想。

もうひとつは、作品と絵が一体になったラノベ方式の作品をいつかやりたい、と以前イラスト担当と話したことでした。
他の誰かと一緒に作品を作ることに、ブーン系を始めたころから、漠然とした憧れを抱いていました。
時間、タイミング、話の好み。いつか本気でやろうと思い、いろんなことがすべて噛みあったら、一緒にやってみたい。
僕がそう話したとき、イラスト担当はぜひやりたいと言ってくれていました。

いまがそのときなんじゃないか、と思い、駄目元で声をかけさせてもらいました。
嬉しいことに、イラスト担当はそのことを覚えていてくれたし、ぜひやりたいと快諾してくれました。
とても多忙な中、最後までやり抜いてくれたことにはいまでも感謝しかありません。

ここまでを三行以内にまとめるなら
・出来がアレなのでもう少しなんとかしたかった
・ラノベ形式の作品を作ってみたかった

です。そして、一番大事な理由を、これから語ります。

それは、「つくってつながることの良さを見てほしかった」からです。

最後に大きく宣伝をうって合作が行われたのは、もう何年前でしょうか。
祭りとしてタッグバトルはありましたが、作者が自主的に集まって、という形だと6年前までさかのぼります。
合作がそう簡単にできるものではないとはわかっていますが、それでもなんか寂しく思います。

きっと、当時よりもずっと交流はしやすくなっていると思うし、やりやすい土壌はできていると思うのですが。
そんな環境をよからぬ使い方をしていた人たちのこともあって、だんだんつながること自体が問題視されるようになって。
いつの間にか、みんな冬眠するテントウムシみたいに寄り集まって、そこから動かなくなってしまったような気がします。

それはそれであったかいし、冬も越せていいことなのかもしれません。
でも、ときどき思うことがあります。もったいないなあ、と。

だから、このリマスター版においてとても重要視したのは「外側に向けて発信すること」でした。
そのための手段がメイキングでした。どういう考えの元で、どうやって作られたのか。
作品を投下するだけでは見えない、僕らの内側での出来事を、生まれたものを、外側の人たちにぜひ知ってほしかったのです。

ちなみに、企画の段階で出ていた案には、絵を描く様子をハングアウトで配信をしたり。
制作会議の生中継をしたり、なんてものもありました。さすがに大変すぎるのでボツになりました。

gdgdと長く書きましたが、要約すると
「また豪華な合作が読みたいので他人といっしょに何か作ることのハードルを下げたかった」
こういうことです。僕より人気も実力もある有名作者のみなさん、あとはお任せします。

綺麗にオチもついたので、そろそろまとめに入りたいと思います。
ではここで、イラスト担当からメッセージをいただいたので、こちらをご覧ください。
ブログの横幅に二敗目を喫したので、画像は各自クリックしてください。

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ふわっとしたあれ的な何か(原文ママ)です。
最終話の挿絵を待っていたら、最後に何もないのは寂しいのでふわっとしたあれ的な何かを用意しておく、と言われました。
そして最終話の挿絵と一緒に送られてきたのがこれです。この絵に関して僕は完全ノータッチです。
あちこちにイラスト担当の趣味が垣間見えます。だけどやっぱり、素直キュートの可愛さは永久不変の真理ですね。

再三にわたって語ってきましたが、このリマスター版はイラスト担当なしでは絶対に成り立たないものでした。
ほんとにこの人に関しては言ってあげたい褒め言葉が山ほどあるのですが、それじゃきりがないので、ひと言だけにしておきます。
ありがとう。

ありがとうといえば、読んでくれたみなさんにも言わないといけないですね。
すでに読んだことのある作品なのに、この機会に読み返してくれた人。このリマスター版で初めて読んでくれた人。
みなさんが読んでくれるから、僕は書けます。ご愛読ありがとうございました。今後ともご贔屓に。

それでは、この辺でリマスター版のあとがきは終わりにしたいと思います。
作品そのものの裏話は、なるべく近いうちに書きます。6年前の記憶を蘇らせる作業、頑張ります。
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